上海帰省① 〜人間編〜

 

予定通り11月22日から上海へ行ってきました。
今回は「私から見た上海人の人間性」にスポットを当ててみようと思います。

【行きの機内にて】
11月22日、羽田空港から中国東方航空の飛行機に乗り、上海は虹橋空港へ向かいました。
2列シートであったため、妻と子供は前の席に座り、私はその後ろの座席に座ったわけですが、隣に中国人っぽいおばさんが座ってきました。
そこまでは良かったのですが、CAさんに日本語で「ご飯が遅い!他の人は配り終えている!なぜ誰も(他のCA)あなたを助けようとしない?あなた自身に問題があるんじゃないか!」と怒り始めました。
隣に座っている私はガン無視をしていましたが良い気分はしません。
そして食後、とうとう話しかけられてしまいました(笑)
おばさんの話に付き合っていたわけですが、こんな話を聞く事ができました。
・上海人だけど日本に帰化した
・婚歴なしの独身
・日本文化が好き
・日中でビジネスをしている(社長らしい)
・日本人の働き方を全否定

【日本人とバレた時の反応】
子供を義父に預け、夫婦で買い物へ出かけました。
妻が通っていた高校の前にある食堂で小籠包と焼売、そしてビールを注文しました。
そんな時、受付のおばちゃんが、私が日本人である事に気付きました。
私が発した「谢谢」というたった一言でわかったそうですが、中国人っぽく発音してもバレるものなんですね。
でも、笑顔で迎えてくれたので良かったです。

【親族との再開】
今回は妻の一族(父の家系)が集まって食事をしました。
みんな私と子供を快く迎えてくれ、和気藹々と飲んで食ってな時間を過ごしました。
子供も同年代の従兄弟と初めて会い、言葉は通じないながらも一緒に遊んでいました。
遊ぶ姿を見てわかったのが、ウチの子は「1つのおもちゃは1人ずつ順番」で遊びますが、従兄弟の子は「1つであってもみんなで遊ぶ」を重視します。
これは日本と中国の環境の違いによるもので、どちらが良い悪いという問題ではありません。
興味深い一面だと思います。

【面子】
中国は面子の国と言われています。
一族の間でもそれは存在しているようです。
今回、日本から中国のお土産に「中華」「熊猫(パンダ)」という高級タバコを買って行きました。
なぜに中国産タバコ?と思われるかも知れませんが、この二銘柄は免税店で中国国内の半値以下で買う事ができます。
中華は義父へのプレゼントに、熊猫は親族の中でも大切な人に配りました。
ビッグブラザー(現役世代で一番年上)はプレゼントした熊猫を躊躇なく開封し、その場でみんなに分けていました。
この辺りが「ビッグブラザーとして求められる行動」なのかなとも思いました。
しかし、このような面子は非常に理解できます。
むしろ日本人が忘れてしまった大切な一面なのかもしれません。
ちなみに、日本のタバコは人気がありません。
IQOSは一部で人気がありますが、中国では販売されていないため、本体は入手できてもヒートスティックが入手できないジレンマがあるようです。

【いがぐり兄さん】
親族の中で私が一番仲良くしている親戚がいがぐり兄さん。
頭の形と髪型がイガグリみたいなので、私が勝手にそう呼んでるだけです(笑)
この兄さんは典型的な上海男性。
仕事をしながら家庭の事をしっかりこなし、稼ぎ頭の奥さんもしっかり支えます。
特に料理の腕が凄い。
営業マンという特性から面倒見が良く、時間に余裕があるためいつもニコニコしています。
日本女性から見ると「草食系男子」の部類になるのかもしれません。

【街中の中国人】
走っている車や歩いている人、スーパーや個人商店で働く人の顔ぶれを見ると、とにかく活気が凄い。
日本以上に貧富の差が大きい事も容易にわかります。
ただ1つ言える事は「みんな頑張ってる」という気持ちが伝わってくることです。
低所得者であっても腐らず必死に働き、決して目は死んでいません。
日本のようにニートがいたり自殺したり・・・なんて事は考えられません。
どのような状況下であっても生きていくために頑張り、決して腐らずに前を見つめていました。
そんな姿を見ると、日本が低迷している状況が良くわかります。
他にも伝えたい事はありますが、これ以上は私の心の中に秘めておこうと思います。

【民度】
上海と言えども民度はまだまだ低い人が多いです。
特に高齢になればなるほど民度が落ちる傾向がありました。
中国が発展する前の常識を引きずっているのか、あちこちで喚き散らかす人は高齢者ばかりでした。
ただし、若い人の民度は今の日本人以上に高いとも思います。
子供連れの人に対しては「100%席を譲る」のです。
親戚の家を訪問する際、満員電車の中で子供に席を譲ってもらったり、乗り換えた電車でも同じように席を譲ってくれる。
これは日本人も見習うべき・・・
とは思いますが、私の場合は譲ろうと思っても「セクハラ誤認」「断られるのが嫌」が怖いので、目に見えて妊婦さんであったり怪我人じゃない限りは譲らない傾向にあります。
そこまで考えて声を掛けないといけない日本・・・
どうなのかな・・・と正直思います。

【タバコ】
中国の喫煙者は70%ほどと高く、歩きタバコもポイ捨ても当たり前です。
でも、それは悪いことではありません。
日本のように無償のボランティアではなく「給料をもらって働く清掃員」が街中にいるためです。
信じられない事ですが、日本の物差しで考えてはいけない部分の1つです。
ただ、清掃員が掃除しやすいように「街路樹の幹の下に捨てる」という概念が出来つつあるようです。

ざっと、今回の帰省で感じた事を書きましたが如何でしょう。
ネタとしては上海動物園、上海雑技団、食レポの3つがありますので、書ける時に書きたいと思います。