長崎帰省

 


Eruption / One Way Ticket

「One Way Ticket」と言えばニール・セダカ。
ニール・セダカと言えば「水の星へ愛をこめて」と言ったところでしょうか(謎)
Eruptionのプレシャス・ウィルソンが歌う「One Way Ticket」が脳内をグルグル回っている今日この頃、みなさん如何お過ごしでしょうか。

9月25日の夕方、故郷の長崎から東京へ戻ってきました。
私の一番の目的は96歳の祖母に会う事でした。
今回が最後の面会になると思って・・・
「認知症が進んで身体も30Kg台に痩せ細ってるからショックを受けないように。誰だ誰かも認識できなくなっている。」と事前に報告を受けていましたが、それでも大好きな祖母に会いに行きたかったのです。
いざ祖母の部屋に入ると、祖母が「え?○○ちゃん?」と私の愛称を言いながら目を見開きました。
ガリガリに痩せ細った手で私の手を握りながら「最高の日になった」と何度もつぶやいていました。
15分は手を握りしめていたでしょうか。
長崎を離れて19年、帰省時しか祖母に会えないのに私の事を思い出してくれてとても嬉しかったです。

そして、長崎三菱信用組合へ行きました。
詳細は語りませんが、祖母に何かあった時に準備する一環としての意味合いもありました。
家や土地などの遺産についても語り合いました。
私は「俺は東京にいるから兄貴を優遇してあげてくれ」という類の話をしました。
兄弟分け隔てなくという方針ではありますが、長崎を離れた私にもらう権利はない(法的にはあっても)
しかし、一番の問題は「金に汚い親戚」が将来的に絡んでくる可能性がある事です。
その事については「私と兄の問題」になってくるため、そろそろ兄と真剣に話し合おうと思っています。

少し話題は変わりまして・・・
車で長崎三菱信用組合へ向かう途中に「まるみ(水の浦にあった床屋さん)」のおじちゃんを見かけました。
思わず車を飛び降りて「おじちゃん!Takayanagiです!産まれて間もない頃から散髪してもらってたTakayanagiです!」と伝えるも、ポカーンとした表情で私を見ていました。
「覚えてませんか?兄と二人でいつもおじちゃんにカットしてもらってたんですけど・・・」とも伝えましたが・・・
おじちゃんの顔と目を見るに、忘れたというより認知症が入った感じで、覇気が微塵も感じられませんでした。
私を見かねて母も車を降りて挨拶するも、もう何もわからないようになっている感じでした。
正直、とてもショックでした・・・
私が赤ちゃんだった頃からの成長を知る数少ない人物だっただけに、この世に生を受けてからの41年の歳月を噛みしめる出来事になりました。

でも良かったです。
どんな形であれ、祖母やまるみのおじちゃんに会えて嬉しかったです。
それだけは思います。