なぜ社内SEへ転身したのか(本音と建前)

 

仕事について日記で書かないようにしていますが、今日はちょっと書いてみようと思います。
このブログをご覧の方々は、人によっては「ふざけた事言いやがって」と思う人もいるでしょうし、「納得だよ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、批判を恐れずに書いてみます。

私は若き日からデータセンターでの仕事をメインにしてきました。
俗にサーバエンジニアとかインフラエンジニアという奴です。
しかし、私はIT業界のエンジニアとして致命的な欠陥を持つ人間でした。
というのは、いつしか「安月給で残業代も出ないのに終電で帰る日々」が非常に苦痛で、全く持って楽しいなんて思えなくなっていたのです。
毎日18:00頃に帰宅する他社のオッサン達が羨ましくてなりませんでした。
おそらく、こんな考え方なのでIT業界の人間としては十分に不適合者だと思います(笑)

そんな私の転機となったのは妻と出会った約2年半前。
妻の仕事や生活習慣はもちろん、収入に至るまで羨ましくてたまりませんでした。
そんな妻と結婚を前提にお付き合いを開始した頃、急に妻が東京へ行く事になったのは過去の日記の通り。
大阪を離れたくない私がいたのも事実。

しかし、隠していた本音もありました。

当時の私は34歳。
どんな事を思っていたのか正直に書きます。
・給与が安すぎる(私の前任が「生活できない。君もいずれわかる」と言い残して退職しました)
・帰れない(定時に帰るなんてとんでもない)
・いつも体調不良で精神衛生上も良くない
・上記理由で「俺はIT業界に向いてない」と悟り始めていた
そんな事から、35歳までには転職しようと心に決めていたわけです。
妻に出会っていなかったとしても。

そして、
妻を追って上京するわけですが、この時に「脱IT」を強く心に決めました。
35歳と言えば一般的には最後の転職。
「次の会社に俺の全て預ける」という気持ちで、一切の妥協をしませんでした。

そんなある日の事、
リク○ート社の非公開求人で今の会社に出会う事になります。
求人票はこんな物でした。
—————————
【企業名】**株式会社**
【仕事の名称】■社内SE
【弊社企業担当のコメント】
【社内SE求人です】
グループ企業向けに幅広い業務を裁量を持って取り組めます。
HPの更新・ECサイトの運営、その他社内システムの運用保守、システム企画等
—————————
詳細を見た私の感想
・商社の社内SEならIT業界じゃないからOK
・定時17:00で19:00以降の残業はないって本当?
・平均年齢高いなぁ〜 それだけ良い環境って事?

そして、無事に書類選考を通過して面接へ。
話によると倍率も高かったそうです。
社内SE自体、人気職で募集自体が少ないので仕方ないですけどね。
そんな面接で思いもよらぬ事がありました。

家族の話をしている時に、社長が「ん?もしかして奥様ってこの人?」とiPhoneを差し出しました。
そこには妻の写真が(爆)
多くは語りませんが、私の面接日程を覗き見していた妻が、私にナイショで社長と連絡を取っていたのですorz
もう焦りましたよ(笑)
数日後、内定が出たので入社を決意しました。
#他3社はお断りしました

いざ社内SEに転身して感じた事は「俺に向いてるかもしれない」でした(笑)
【実際にやってる事】
・社員さんのPC調達からサーバの構築
・他社との契約関係全般
・外注さん、協力会社との連携
・売り上げに関する事(決算とか)

【転身して良かった事】
・人間らしく健康的な勤務時間になった
・精神的な負担が軽減された
・意志決定権がある
・収入が良くなった
・やった事の結果が出始めている(経費削減からシステムの改善)
・「年齢層が高い=良い環境がある」という概念は本当だった

【社内SEだからこその困難】
・私のコミュニケーションスキルが低いので、慣れるまでしんどかった(他社との打ち合わせ等)

色々書いてみましたが、
これが今の私が感じている本音だったりします。
冒頭にも書いていますが、結局はIT業界に向いてなかったんですよ、私は(笑)