最近、中国の話題がないので、身近な事ですが書いてみようと思います。
6月末までの2ヶ月と2週間、妻の両親が来日して4人で生活していました。
その間、私と両親との間で大喧嘩をする事もしばしばありました。
義父とは殴り合い寸前のケンカもしました(笑)
話せば長くなりますが、原因を一言でいうと文化の違い。
実際に殴り合い寸前まで発展したケンカのお話をしてみます。
【某月某日の出来事(休日)】
妻が身重であるため、私なりに気を使って食材の買い出しへ行こうとした事に始まります。
私:「(妻に対して)行ってくるよ。ゆっくりしといてね」
義父:「武蔵小山に連れて行け」
私:「横浜の○○スーパーに行くから断る」
義父:「親のいう事に逆らうのか」
私:「食料の買い出しがメイン。武蔵小山なんて行った事ないし」
義父:「良いから連れて行け。ほらお前も起きろ(妻に対して)」
私:「ふざけんなよ、俺は武蔵小山には行かんぞ」
妻:「わかったわかった。連れて行くから。旦那も付き合って」
不本意なまま武蔵小山へ連れて行く事になったわけですが、駐車場がどこも空いていなかったので、私だけ帰宅する事になります。
さらに、数時間後迎えに行くパシリ扱いで私の不満は頂点に。
さらにさらに、私の夕飯の食材も買っていないというヒドい扱いを受けた事で怒り爆発。
乱暴な運転をしてしまいました。
そしてその夜・・・
義父:「乱暴な運転しやがって。娘は妊婦なんだぞ」
私:「アホか。原因を作ったのは父親のお前だろ」
義父:「謝れ!!」
私:「黙れ!!例え親であっても許さんぞ!!」
義父が私を睨みつけて立ち上がる
私:「あ?やるんか?掛かってこいや!親でも容赦せんぞ!」
妻:「やめて!!」
そして、妻の仲介で「何が問題だったか」を議論する事に。
しかし文化の違いは深刻で、議論は平行線のまま進みます。
義父:「親のいう事に従うのが中国の文化だ。連れて行けと言われたら連れて行け」
私:「例え子供であっても1人の人間として尊重するのが日本人だ。相手の予定を確認した上でお願いすべきだ」
義父:「子供に媚を売れというのか?」
私:「媚びるわけじゃない。相談のようなもんだ」
義父:「それが媚を売るって事じゃないか」
私:「じゃ、子供の予定は一切無視で従えって事か?」
義父:「そうだ」
私:「ねーよ」
義父:「お前の両親に電話してみろ。どっちが正しい事を言ってるかジャッジしてもらおう」
私:「実の親子関係を抜きに考えてもアンタ(私)が正しいと言うはず」
義父:「良いから電話しろ」
公平を保つために、私の言い分と義父の言い分を妻が通訳するスタイルで実家に電話をし、これまでの経緯を話しました。
父:「アホいうなって。お前(私)が正しいに決まってんだろ。例え親であっても息子の家庭にお世話になってる身で偉そうにするなって」
母:「日本人の感覚としてはアンタが正しいね。遊びに行きたいって気持ちはわからなくもないけど息子夫婦に対する配慮が足りないね。中国人らしいと言えば中国人らしいのかな」
私にとっては予想通りの反応でしたが、義父は「えぇ??信じられん」という顔をしていました。
そこで、私から1つの提案をして和解する事になりました。
私:「たぶんお互いが正論を言ってるんだよ。正論と正論がぶつかっても結論は出ない。正論同士だからこそ妥協案もない。つまり、そういうもんだと思うしかないんだよ。妻のお腹に赤ちゃんがいるんだし、もうやめようや。」
それ以降は良好な親子関係のまま過ごし、上海へ帰国して行きました。
後日聞いた話ではあるのですが、
あのケンカはある意味良かったようで、義父は「日本人独特の本音と建前ではなく、真正面からぶつかってきた事に対して旦那を評価している」という主旨の話をしていたようです。
それと同時に、「娘の事を大切にしているのが良く伝わってきた。安心した」との話もあったようです。
ふっ、当然だ(笑)